专利摘要:
本発明は、運動能力、疲労回復の改善、または酸化応答の予防のための組成物であって、トチバニンジン属(Panax)種植物葉抽出物または該葉抽出物の処理生成物または双方の混合物を活性成分として含む組成物に関する。Panax 種植物葉抽出物または該葉抽出物の処理生成物または双方の混合物を含む本組成物は、運動能力を増加させ、血液中の疲労マーカーの蓄積を抑制し、そして酸化応答を予防するので、体力および運動能力を改善するのに有用である。 なし
公开号:JP2011512404A
申请号:JP2010547561
申请日:2009-02-18
公开日:2011-04-21
发明作者:ウー,スン・シキ;キム,ドン・シェン;キム,ヨン・ハン;サン,スー・キュン;ドゥー,セオン・ジル;リー,ヨン・チョル
申请人:ユニジェン インク.;
IPC主号:A61K36-25
专利说明:

[0001] [2]本研究は、大韓民国政府科学技術省(Ministry of Science and Technology of Korean government)基金による Plant Diversity Research Center of 21st Century Frontier Research Program からの許可(コード#PF0321204−00)によって支持された。]
[0002] [4]本発明は、運動能力、疲労回復の改善、および酸化応答の予防のための組成物であって、Panax の種の植物の葉の抽出物または処理された Panax種植物葉抽出物、または双方の混合物を活性成分として含む組成物に関する。]
背景技術

[0003] [7]概して、筋肉が絶えず動くことがない場合、筋肉の機能は、加齢とともに低下した状態になり、そして筋体積および神経筋接合部(運動単位)は減少して、疲労、無気力および活力減少をもたらし、そして最後には、生活の質が有意に一層悪くなる(Dohergy TJ, J Appl. Physiol., 95:1717-1727, 2003; Eric E, et al., Physiol. Behav., 92(1-2):129-135, 2007)。]
[0004] [8]このような問題を予防するために、レジスタンストレーニング(resistance training)などの適当な運動を、適切な食事処置と一緒に継続して行うということが推奨される。しかしながら、多忙な人々は、今日、強壮を養う作用を有するとして知られてきたニンジン(ginseng)およびコウジン(red ginseng)を含めた栄養補助食品の助けを受けることをむしろ望んでいる。]
[0005] [9]規則的運動は、現代人がその生活の質を改善するために、生活の一部分になってきた。スポーツマンのみならず、普通の人々も、日々の生活においてより多くのエネルギーおよび持久力を欲している。栄養補助食品のいろいろな製剤中のニンジン根抽出物は、身体能力の上昇におけるニンジンの効力を証明するために多くの科学研究が行われてきた候補の一つである。]
[0006] [11]チョウセンニンジン(Panax ginseng)は、天然の仕事量増加助剤として長い間認められてきたが、それは、強壮、抗酸化および二日酔いに良好であることも知られている(Kim SH, et al., J Sports Med. Phys. Fitness., 45(2):178-82, 2005)。具体的には、Panax ginseng は、ミトコンドリアのエネルギー代謝を改善することが知られてきたが、ジンセノサイド(ginsenosides)Rg1およびRb1は、有酸素運動能力を増強することが知られている(Wang LC and Lee TF, Planta Med., 64(2):130-133, 1998)。更に、ニンジンの活性成分として知られてきたジンセノサイドRg3およびReの抗酸化作用は、酸化ストレスを減少させるということが報告された(Tian J, et al., Neurosci. Lett., 374(2):92-97, 2005; Cho WC, et al., Eur. J. Pharmacol., 550(1-3):173-179, 2006)。しかも、ニンジンは、極めて激しい運動中に血漿クレアチンキナーゼ(CK)の漏出を減少させることによって、骨格筋細胞膜損傷を減少させることが報告された(Hsu CC, et al., World J. Gastroenterol., 11(34):5327-5331, 2005)。ニンジンの薬理作用は、抗加齢作用、免疫増強作用、抗腫瘍作用、抗ストレス作用、抗酸化作用および臓器保護作用に関与していると考えられる(Gillis CN, Biochem Pharmacol., 54(1):1-8, 1997; Attele AS, et al., Biochem Pharmacol., 58(11):1685-93, 1999; Shin HR, et al., Cancer Causes Control., 11(6):565-76, 2000)。]
[0007] [13]ニンジン根は、持久運動のための仕事量増加助剤として用いられてきた。それは、体力を改善し且つ傷害からの急速回復を容易にするために、世界中の多くのアスリートによって摂取されてきた。ニンジン根は、消耗するまでの運動持続時間を増加させ、マロンジアルデヒド(MDA)およびカタラーゼ(CAT)を減少させ、そしてスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)を増加させる。スカベンジャー酵素としてのCATおよびSODの活性は、ニンジン根摂取(坐業のヒトに毎回2gを1日3回)後に増加したが、MDAレベルは減少したということが報告された(J. Sports Med Phys Fitness. 2005, 45(2):178-82)。]
[0008] [14]パナクス・ノトジンセン(Panax notoginseng)根も、消耗するまでの運動持久時間を改善する(J Strength Cond Res., 2005 19(1):108-14)。ニンジン根は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者の肺機能および運動容量を改善すると報告された(Monaldi Arch Chest Dis. 2002, 57(5-6):242-6)。コウジン根は、消耗するまでのトレッドミル走行時間を増加させ、そしてセロトニン合成およびトリプトファンヒドロキシラーゼ発現の運動誘発性増加を抑制する。それは、コウジンが、運動中のセロトニンレベルへの抑制作用を示し、したがって、コウジン根の摂取は、仕事量増加機構として機能しうるということを意味する(J. Pharmacol Sci. 2003, 93(2):218-21)。]
[0009] [16]Panax ginseng 葉は、抗酸化性、低血糖性を有すると報告された。それは、血中グルコースレベルの急激増加を抑制することができ、結果として、それは、糖尿病ラットのTBARSレベルを減少させることができる(J Ethnopharmacol. 2005 98(3):245-50)。米国産ニンジン葉も、抗高血糖活性および発熱活性を有すると報告された(Pharmacol Res., 2004, 49(2):113-7)。]
[0010] [18]しかしながら、身体持久能力が、ニンジン食品の摂取によって改善されるということを臨床的証拠が支持している場合はほとんどなかった(J Am Coll Nutr 1998, 17:462-6, Int Sport Nutr 1996, 6:263-71, J Am Diet Assoc 1997, 97:1110-5 and J Strength Cond Res., 2001, 15(3):290-5)。ほんの少数の臨床的証拠はそれ自体、プロアスリートの被験者(Forgo I, MMW Munch Med Wochenschr., 125(38):822-4, 1983)またはスポーツ教師(Pieralisi G, et al., Clin Ther., 13(3):373-82, 1991)から得られるにすぎない。すなわち、ニンジン根は、サッカー選手の最大酸素摂取量(VO2max)および乳酸性閾値(LDH)への作用を有していないと報告された(Int J Sport Nutr. 1999 9(4):371-7)。それは、更に、身体活動的タイ人男性の乳酸性閾値および身体能力を変化させることはないと報告された。それは、ニンジン根が、十分に健康なヒトの有酸素適正増強への仕事量増加作用を示さないということを意味する(J Med Assoc Thai 2007 90(6): 1172-9)。ニンジン根は、レジスタンスエクササイズ後にアナボリックホルモン状態を促進しないという報告が存在する(J Strength Cond Res., 2002 16(2): 179-83)。更に、エレウテロコッカス(Eleutherococcus)は、最大下および最大の有酸素運動仕事量に関連した代謝、能力またはフィコロジーの(phychologic)パラメーターに関する仕事量増加作用を支持しないと報告された(Med Sci Sports Exerc. 1996, 28(4): 482-9)。更に、ニンジン根抽出物は、標準化された根抽出物の使用、2gを超える1日用量、極めて多数の被験者および長い処置期間などの適当な条件下において有酸素能力を増加させることがありうるということが報告されている(Am J Clin Nutr., 2000, 72:624S-36S)。したがって、普通の人々並びにアスリートの身体持久能力の改善に関するニンジンの作用を与える具体的な研究結果は存在しなかった。]
[0011] [20]トリテルペン系サポニンの特殊な群であるジンセノサイドは、それらのアグリコン(aglycones)の骨格にしたがって、ダンマラン(dammarane)型およびオレアナン(oleanane)型という二つのサブグループに分類することができる。ジンセノサイドは、具体的には、Panax 種に見出されるが、現在までに、150種類を超える天然に存在するジンセノサイドが、根、葉/茎、果実または頭状花から単離された。ジンセノサイドは、ニンジンの効力を示す主要活性物質として認められたので、多くの研究において調査されてきた。ジンセノサイドは、ニンジン中の重要な生物活性成分であり、そしてジンセノサイドの糖鎖は、その生物活性に密接に関連している。ニンジンサポニン(ジンセノサイド)は、ニンジンの根および葉より抽出される。多くの研究は、主なジンセノサイドを、より活性である微小なジンセノサイドRg3へ変換することに集中してきた。ジンセノサイドRg3およびRg2を製造することの難しさゆえに、それら化合物は、主に、加熱、酵素および強酸の処理によって製造されてきた(Phytochemistry 2004, 65(3): 337-44, Phytochemistry 2008, 69(1): 218-24, Chem Pharm Bull 2003 51(4): 404-8)。]
[0012] [22]それ以外には、ステロイド、カフェイン、重炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム等のような化合物を含めたサプリメントは、運動能力を顕著に改善することができるが、その過度の摂取は、結局は、致死的副作用を引き起こすであろうし且つ健康を害するであろう。]
[0013] [24]したがって、多くの研究は、現在、植物抽出物などの保証された安全性を有する天然物を用いることによって機能性サプリメントを開発するために行われている。例えば、大韓民国特許第526164号は、スクアレンおよび植物抽出物を含む、運動能力を増強するための組成物を開示している。]
[0014] 大韓民国特許第526164号]
先行技術

[0015] Dohergy TJ, J Appl. Physiol., 95:1717-1727, 2003
Eric E, et al., Physiol. Behav., 92(1-2):129-135, 2007
Kim SH, et al., J Sports Med. Phys. Fitness., 45(2):178-82, 2005
Wang LC and Lee TF, Planta Med., 64(2):130-133, 1998
Tian J, et al., Neurosci. Lett., 374(2):92-97, 2005
Cho WC, et al., Eur. J. Pharmacol., 550(1-3):173-179, 2006
Hsu CC, et al., World J. Gastroenterol., 11(34):5327-5331, 2005
Gillis CN, Biochem Pharmacol., 54(1):1-8, 1997
Attele AS, et al., Biochem Pharmacol., 58(11):1685-93, 1999
Shin HR, et al., Cancer Causes Control., 11(6):565-76, 2000
J. Sports Med Phys Fitness. 2005, 45(2):178-82
J Strength Cond Res., 2005 19(1):108-14
Monaldi Arch Chest Dis. 2002, 57(5-6):242-6
J. Pharmacol Sci. 2003, 93(2):218-21
J Ethnopharmacol. 2005 98(3):245-50
Pharmacol Res., 2004, 49(2):113-7
J Am Coll Nutr 1998, 17:462-6
Int J Sport Nutr 1996, 6:263-71
J Am Diet Assoc 1997, 97:1110-5
J Strength Cond Res., 2001, 15(3):290-5
Forgo I, MMW Munch Med Wochenschr., 125(38):822-4, 1983
Pieralisi G, et al., Clin Ther., 13(3):373-82, 1991
Int J Sport Nutr. 1999 9(4):371-7
J Med Assoc Thai 2007 90(6): 1172-9
J Strength Cond Res., 2002 16(2): 179-83
Med Sci Sports Exerc. 1996, 28(4): 482-9
Am J Clin Nutr., 2000, 72:624S-36S
Phytochemistry 2004, 65(3): 337-44
Phytochemistry 2008, 69(1): 218-24
Chem Pharm Bull 2003 51(4): 404-8]
発明が解決しようとする課題

[0016] [72]本発明は、上のような必要条件にしたがって発明されたので、本発明の目的は、Panax種植物葉抽出物または処理された Panax 種植物葉抽出物、または双方の混合物を活性成分として含む組成物であって、普通の人々並びアスリートの被験者への副作用を伴うことなく、運動能力および疲労回復を効率よく改善し、血液中の疲労マーカーの蓄積を抑制し、そして酸化応答を予防する組成物を提供することである。]
課題を解決するための手段

[0017] [75]上述の目的を達成するために、本発明は、Panax種植物葉抽出物または処理された Panax 種植物葉抽出物、または双方の混合物を活性成分として含む、運動能力および疲労回復を改善するための抗酸化組成物を提供する。]
[0018] [77]好ましくは、本発明は、Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物または双方の混合物が、プロトパナキサトリオール(protopanaxatriol)の3−O−グリコシドおよびプロトパナキサジオール(protopanaxadiol)の3−O−グリコシドを含む組成物を提供する。]
[0019] [79]本発明による Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物または双方の混合物中において、ジンセノサイドの全含有率は、好ましくは、30wt%またはそれを超える、またはより好ましくは、40wt%またはそれを超える。]
[0020] [81]本発明の態様は、運動能力または疲労回復を改善するためのまたは酸化反応の予防のための組成物であって、Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物または双方の混合物が、Rg3、Rg5およびRk1から成る群より選択される一つまたはそれを超えるジンセノサイドを活性成分として含む組成物を提供する。]
[0021] [83]本発明による Panax種植物葉抽出物中において、Rg3、Rg5およびRk1の全含有率は、1.5wt%またはそれを超える。処理された Panax 種植物葉抽出物、または Panax 種植物葉抽出物およびその葉抽出物の処理生成物の混合物中において、Rg3、Rg5およびRk1の全含有率は、5wt%またはそれを超える、好ましくは、10wt%またはそれを超える。]
[0022] [85]本発明において、この Panax 種植物は、チョウセンニンジン(Panax ginseng)、パナクス・ジャポニクム(Panax japonicum)、アメリカニンジン(Panax quinquefolium)、パナクス・ノトジンセン(Panax notoginseng)、パナクス・トリフォリウム(Panax trifolium)、パナクス・シュードジンセン(Panax pseudoginseng)、パナクス・ベトナメンシス(Panax vietnamensis)、パナクス・エレガティオル(Panax elegatior)、パナクス・ワンギアヌス(Panax wangianus)およびパナクス・ビピンラティフィドゥス(Panax bipinratifidus)から成る群より選択することができる。]
[0023] [87]本発明による組成物中において、この Panax種植物葉抽出物および処理された Panax 種植物葉抽出物は、それぞれ、1:0.1〜5、好ましくは、1:0.1〜3、より好ましくは、1:0.5〜2の含有比率で混合することができる。]
[0024] [89]Panax種植物葉抽出物および処理された Panax 種植物葉抽出物の混合物を含む本組成物は、スクアレン、サウルルス・キネンシス(Saururus chinensis)水性抽出物、アカントパナクス・セシリフロルス(Acanthopanax sessiliflorus)水性抽出物、コルディセプスミリタリス(Cordycepsmilitaris)およびペシロミセス・ジャポニカ(Paecilomyces japonica)の水性抽出物、コーラ・ナッツ粉末または抽出物、ビタミン類、無機質、タウリン、クレアチン、ホスファチジルコリン、グルタミン、L−アルギニンおよびL−カルニチンから成る群より選択される一つまたはそれを超える成分を更に含んでよい。]
[0025] [91]好ましくは、本発明は、運動能力および疲労回復を改善する方法であって、それを必要としている対象に、Panax種植物葉抽出物またはその葉抽出物の処理生成物または双方の混合物を含んで成る組成物を投与することを含む方法を提供する。]
[0026] [93]好ましくは、本発明は、更に、運動誘発性酸化ストレスを減少させる;クレアチン、クレアチンキナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)、ラクテートおよびコルチコステロンから成る群より選択される一つまたはそれを超える疲労マーカーのレベルを減少させる;またはNO(酸化窒素)またはSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)酸化を阻害する;またはGPx(グルタチオンペルオキシダーゼ)活性を増強する方法であって、それを必要としている対象に、Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物または双方の混合物を含んで成る組成物を投与することを含む方法を提供する。]
[0027] [95]好ましくは、本発明は、VO2max、AT(無酸素閾値)またはクエン酸シンターゼ活性を増強する方法であって、それを必要としている対象に、Panax種植物葉抽出物およびその葉抽出物の処理生成物の混合物を含んで成る組成物を投与することを含む方法を提供する。]
[0028] [97]好ましくは、本発明は、運動能力および疲労回復を改善する、または運動誘発性酸化ストレスを減少させるための組成物の製造における、Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物または双方の混合物の使用を提供する。]
[0029] [99]好ましくは、本発明は、運動誘発性疲労または運動誘発性酸化ストレスの処置における、Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物または双方の混合物の使用を提供する。]
図面の簡単な説明

[0030] [27]図1は、UG0407、UG0507およびUG0712のジンセノサイド含有率を別のニンジン抽出物との比較で示すグラフである。
[28]図2は、ニンジン葉抽出物粉末の運動能力改善の結果を示すグラフである。
[29]図3は、処理されたニンジン葉抽出物粉末の運動能力改善の結果を示すグラフである。
[30]図4は、ニンジン葉抽出物および処理されたニンジン葉抽出物粉末の混合物の2週間運動後の運動能力改善の結果を示すグラフである。
[31]図5は、ニンジン葉抽出物および処理されたニンジン葉抽出物粉末の混合物の8週間運動後の運動能力改善の結果を示すグラフである。
[32]図6は、ニンジン葉抽出物および処理されたニンジン葉抽出物粉末の混合物の6週後の非運動能力改善の結果を示すグラフである。
[33]図7は、ニンジン葉抽出物および処理されたニンジン葉抽出物粉末の混合物の9週後の非運動能力改善の結果を示すグラフである。
[34]図8は、運動群におけるUG0507の血中クレアチンキナーゼ濃度の結果を示すグラフである。
[35]図9は、運動群におけるUG0712の2週後の血中クレアチンキナーゼ濃度の結果を示すグラフである。
[36]図10は、運動群におけるUG0407の血中クレアチン濃度の結果を示すグラフである。
[37]図11は、非運動群の血液中のUG0407の最大走行試験後第6週のLDH(乳酸デヒドロゲナーゼ)濃度の結果を示すグラフである。
図12は、非運動群の血液中のUG0712の最大走行試験後第6週のLDH(乳酸デヒドロゲナーゼ)濃度の結果を示すグラフである。
[38]図13は、非運動群の筋肉中のUG0507のLDH濃度の結果を示すグラフである。
[39]図14は、運動群の血液中のUG0407のLDH(乳酸デヒドロゲナーゼ)濃度の結果を示すグラフである。
図15は、運動群の血液中のUG0712のLDH(乳酸デヒドロゲナーゼ)濃度の結果を示すグラフである。
[40]図16は、運動群の筋肉中のUG0507のLDH濃度の結果を示すグラフである。
図17は、運動群の筋肉中のUG0712のLDH濃度の結果を示すグラフである。
[41]図18は、運動群におけるUG0407の血中乳酸濃度の結果を示すグラフである。
[42]図19は、運動群におけるUG0507の血中乳酸濃度の結果を示すグラフである。
[43]図20は、運動群の血液中のUG0712の乳酸濃度の結果を示すグラフである。
[44]図21は、非運動群の血液中のUG0712の乳酸濃度の結果を示すグラフである。
[45]図22は、非運動群におけるUG0407の血中コルチコステロンレベルの結果を示すグラフである。
図23は、運動群におけるUG0407の血中コルチコステロンレベルの結果を示すグラフである。
[46]図24は、非運動群におけるUG0507の血中コルチコステロンレベルの結果を示すグラフである。
図25は、運動群におけるUG0507の血中コルチコステロンレベルの結果を示すグラフである。
[47]図26は、非運動群におけるUG0712の血中コルチコステロンレベルの結果を示すグラフである。
[48]図27は、運動群におけるUG0712の血中コルチコステロンレベルの結果を示すグラフである。
[49]図28は、運動群の筋肉中のUG0407のCS(クエン酸シンターゼ)の結果を示すグラフである。
[50]図29は、非運動群の筋肉中のUG0712のCS(クエン酸シンターゼ)の結果を示すグラフである。
[51]図30は、運動群の筋肉中のUG0712のCS(クエン酸シンターゼ)の結果を示すグラフである。
[52]図31は、運動群の血液中のUG0407のNO(酸化窒素)レベルの結果を示すグラフである。
[53]図32は、運動群の筋肉中のUG0507のNO(酸化窒素)レベルの結果を示すグラフである。
[54]図33は、非運動群の血液中のUG0712のNO(酸化窒素)レベルの結果を示すグラフである。
[55]図34は、非運動群の筋肉中のUG0712のNO(酸化窒素)レベルの結果を示すグラフである。
[56]図35は、運動群の血液中のUG0712のNO(酸化窒素)レベルの結果を示すグラフであり、ここにおいて、血液は2週間運動前に集めた。
[57]図36は、運動群の血液中のUG0712のNO(酸化窒素)レベルの結果を示すグラフであり、ここにおいて、血液は2週間運動後に集めた。
[58]図37は、運動群の筋肉中のUG0712のNO(酸化窒素)レベルの結果を示すグラフである。
[59]図38は、運動群の筋肉中のUG0407のSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)阻害率の結果を示すグラフである。
[60]図39は、運動群の筋肉中のUG0507のSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)阻害率の結果を示すグラフである。
[61]図40は、運動群の筋肉中のUG0712のSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)阻害率(%)の結果を示すグラフである。
[62]図41は、非運動群の筋肉中のUG0407のGPx(グルタチオンペルオキシダーゼ)レベルの結果を示すグラフである。
図42は、運動群の筋肉中のUG0407のGPx(グルタチオンペルオキシダーゼ)レベルの結果を示すグラフである。
[63]図43は、運動群の肝中のUG0507のGPx(グルタチオンペルオキシダーゼ)レベルの結果を示すグラフである。
[64]図44は、運動群の肝中のUG0712のGPx(グルタチオンペルオキシダーゼ)レベルの結果を示すグラフである。
[65]図45は、ヒラメ筋におけるUG0712のATPアーゼ試験の結果を示すグラフである。
[66]図46は、赤腓腹筋におけるUG0712のATPアーゼ試験の結果を示すグラフである。
[67]図47は、UG0712のVO2maxの変化の結果を示すグラフである。
[68]図48は、UG0712のAT値の変化の結果を示すグラフである。] 図1 図10 図11 図12 図13 図14 図15 図16 図17 図18
[0031] [101]産業上利用可能性
[102]運動能力時間を増加させること、血液中の疲労マーカーの蓄積を抑制すること、そして酸化応答を予防することに加えて、本発明による組成物の摂取は、更に、最大酸素摂取量による有酸素運動容量、すなわち、心肺運動持久力を改善するので、本発明による組成物は、体力および運動容量を改善するのに有用であり、しかもヒトに安全である。]
[0032] [104]発明を実施する態様
[105]目的を達成するために、本発明は、Panax種植物葉抽出物の混合物、処理された Panax 種植物葉抽出物、または双方の混合物を活性成分として含む、運動能力、疲労回復を改善するためのまたは酸化応答の予防のための組成物を提供する。]
[0033] [107]本発明の一つの態様により、この Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物または双方の混合物は、プロトパナキサトリオールの3−O−グリコシドおよびプロトパナキサジオールの3−O−グリコシドを含む組成物を提供する。その Panax 種植物葉抽出物中のプロトパナキサトリオールの3−O−グリコシド:プロトパナキサジオールの3−O−グリコシドの含有比率は、好ましくは、1:0.1〜1、より好ましくは、1:0.5〜1である。処理された Panax 種植物葉抽出物中のプロトパナキサトリオールの3−O−グリコシド:プロトパナキサジオールの3−O−グリコシドの含有比率は、1:0.1〜1.5、好ましくは、1:0.5〜1.5、より好ましくは、1:0.7〜1.5である。Panax 種植物葉抽出物およびその葉抽出物の処理生成物の混合物中のプロトパナキサトリオールの3−O−グリコシド:プロトパナキサジオールの3−O−グリコシドの含有比率は、1:0.1〜1.5、好ましくは、1:0.5〜1.5、より好ましくは、1:0.7〜1.5である。プロトパナキサジオールの3−O−グリコシドは、Rb1、Rb2、Rb3、Rc、Rd、Rg3(R,S)、Rg5、Rk1等のようなジンセノサイドを含有する。プロトパナキサトリオールの3−O−グリコシドは、Re、Rg1、Rg2等のようなジンセノサイドを含有する。運動能力および疲労回復の作用および抗酸化作用に関して、利点は、前述の含有比率内で得ることができる。]
[0034] [109]本発明による組成物の一つの態様において、この Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物、または双方の混合物は各々、合計で30wt%またはそれを超える、好ましくは、40wt%またはそれを超える量のジンセノサイドを含有する。]
[0035] [111]本発明による組成物の一つの態様において、この Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物、または双方の混合物は、Rg3、Rg5およびRk1から成る群より選択される一つまたはそれを超えるジンセノサイドを活性成分として含む。]
[0036] [113]本発明による組成物の一つの態様において、Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物、または双方の混合物は、組成物の全重量の1.5wt%またはそれを超える量のRg3、Rg5およびRk1などのプロトパナキサジオールを含有する。処理された Panax 種植物葉抽出物、および Panax 種植物葉抽出物およびその葉抽出物の処理生成物の混合物は、組成物の全重量の10wt%またはそれを超える量のRg3、Rg5およびRk1などのプロトパナキサジオールを含有する。運動能力および疲労回復の作用および抗酸化作用に関して、利点は、前述の含有比率内で得ることができる。]
[0037] [115]本発明による組成物の一つの態様において、Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物、および双方の混合物は、40%またはそれを超える全ジンセノサイドおよび90%またはそれを超える全サポニンを含有する。具体的には、Panax 種植物葉抽出物は、50%またはそれを超える全ジンセノサイドを含有する。]
[0038] [117]表1は、UG0712(Panax種植物葉抽出物およびその葉抽出物の処理生成物の混合物)とニンジン生成物との、ジンセノサイド含有率の比較結果を示している。表1により、本発明の Panax 種植物葉抽出物は、他の商業的に入手可能なニンジン生成物と比較したところ、はるかに高いジンセノサイド含有率を有するということを知ることができる。]
[0039] ]
[0040] [121]本 Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物または双方の混合物中に含有されるRg3、Rg5およびRk1などのプロトパナキサジオールの構造および物理化学的性質を、表2に示す。]
[0041] ]
[0042] [125]本発明において、この Panax 種植物は、Panax ginseng、Panax japonicum、Panax quinquefolium、Panax notoginseng、Panax trifolium、Panax pseudoginseng、Panax vietnamensis、Panax elegatior、Panax wangianus、Panax bipinratifidus 等でありうるが、これに制限されるわけではない。]
[0043] [127]本発明による組成物の一つの態様において、この Panax種植物葉抽出物および処理された Panax 種植物葉抽出物は、それぞれ、1:0.1〜10、好ましくは、1:0.1〜5、より好ましくは、1:0.1〜3、なお一層好ましくは、1:0.5〜2の含有比率で混合することができる。]
[0044] [129]本発明による組成物の一つの態様において、Panax種植物葉抽出物、処理された Panax 種植物葉抽出物、または双方の混合物は、運動能力を増加させ、疲労マーカーの蓄積を抑制し且つ酸化応答を予防し、そして最大酸素消費に関する有酸素運動容量、すなわち、肺運動持久力を増加させるので、体力および運動容量を改善するのに有用である。]
[0045] [131]詳細には、本 Panax種植物葉抽出物、処理された Panax 種植物葉抽出物、または双方の混合物は、動物の運動容量を改善し;CK(クレアチンキナーゼ)、LDH(乳酸デヒドロゲナーゼ)、ラクテート、コルチコステロンなどの、運動による筋肉および/または血液中の疲労マーカーの蓄積を抑制し;CS(クエン酸シンターゼ)活性を増加させることによって運動能力を改善し;NO(酸化窒素)を阻害すること、SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)酸化を阻害することおよびGPx(グルタチオンペルオキシダーゼ)活性を増加させることによって酸化応答を予防し;そしてVO2maxおよびAT(無酸素閾値)を増加させることによって運動容量を改善する。]
[0046] [133]本発明による組成物の一つの態様において、この Panax種植物葉抽出物および処理された Panax 種植物葉抽出物の混合物は、粉末の形であってよいが、これに制限されるわけではない。抽出物の粉末形は、凍結乾燥、熱風乾燥、電磁波等によって製造することができる。]
[0047] [135]本発明による組成物の一つの態様において、Panax種植物葉抽出物は、水、C1−4アルコールまたはその混合物より選択される抽出溶媒での還流・抽出によって得ることができる。]
[0048] [137]本発明による組成物の一つの態様において、Panax 種植物葉の処理抽出物は、水、C1−4アルコールまたはその混合物より選択される抽出溶媒で還流・抽出すること;還流・抽出物を凍結乾燥させること;凍結乾燥抽出物を、それに水および氷酢酸を60〜100℃で撹拌しながら加えることで処理すること;および当該処理抽出物を乾燥させることによって得ることができる。]
[0049] [139]本発明による組成物の一つの態様において、Panax種植物葉抽出物およびその葉抽出物の処理生成物の混合物は、次の工程:
(a)Panax 種植物葉を、水、C1−4アルコールまたはその混合物より選択される抽出溶媒で還流・抽出後、還流・抽出物を凍結乾燥させて、Panax 種植物葉抽出物粉末を得;
(b)その Panax 種植物葉抽出物粉末を、それに水および氷酢酸を60〜100℃で撹拌しながら加えることで処理し、そして当該処理抽出物を乾燥させて、葉抽出物粉末の処理生成物を得;そして
(c)工程(a)より得られた Panax 種植物葉抽出物粉末と、工程(b)より得られた葉抽出物粉末の処理生成物とを混合すること
によって得られる。]
[0050] [144]抽出溶媒は、水、C1−4アルコールまたはその混合物でありうるが、そのアルコールは、好ましくは、エタノール、より好ましくは、70%エタノールである。]
[0051] [146]本発明による組成物中において、Panax種植物葉抽出物および処理された Panax 種植物葉抽出物の混合物は、同じまたは類似の機能を有する一つまたはそれを超える活性成分を更に含むことができる。]
[0052] [148]本発明による組成物の一つの態様は、スクアレン、Saururus chinensis水性抽出物、Acanthopanax sessiliflorus 水性抽出物、Cordycepsmilitaris および Paecilomyces japonica の水性抽出物、タウリン、クレアチン、グルタミン、L−アルギニン、L−カルニチンなどのアミノ酸またはその誘導体、ホスファチジルコリン、コーラ・ナッツ粉末または抽出物、ビタミン類および無機質から成る群より選択される一つまたはそれを超える成分を更に含むことができる。]
[0053] [150]これら Saururus chinensis、Acanthopanax sessiliflorus、および Cordycepsmilitaris および Paecilomyces japonica の水性抽出物は、慣用法にしたがって製造することができるし、または商業的に入手可能な製品である抽出物より購入することができる。]
[0054] [152]スクアレンは、6個の二重結合を有する極めて不飽和の炭化水素化合物であり、概して、サメ肝油から抽出し且つその抽出物を精製することによって得られる。スクアレンは、酸素供給作用などの生理学的活性、滅菌活性等を有する。具体的には、それは、水の水素と一緒になって且つそこから酸素を放出することが知られており、それが、体内の細胞へ供給されて、細胞を活性化する。]
[0055] [154]Saururus chinensis は、多年生植物であり、いろいろな薬理活性を有する。それは、便秘、糖尿病、肝疾患、癌、高血圧症、心臓病、女性障害および腎症などの成人病を予防し且つ処置する場合に顕著な作用を有することが知られていた。]
[0056] [156]Acanthopanax sessiliflorus は、ウコギ科(araliaceae)という科にあり、その乾燥した根および樹皮は、胃疾患、関節炎、腰痛、変形性関節症候群、水症、脚気、挫傷、腫脹等を処置するために用いられてきた。]
[0057] [158]Cordycepsmilitaris または Paecilomyces japonica は、子嚢菌科の小型真菌であるが、それらは、昆虫に寄生性であり、そして宿主昆虫の死体中に子嚢果を生じる。Cordycepsmilitaris および Paecilomyces japonica は、気管支を清浄にする、血管中の不純物を排除する、そして心臓収縮力を強化することが知られている。それは、更に、細胞の活性化および回復、免疫機能改善、血糖レベル正常化、および貧血および肥満症の処置に有効として知られている。]
[0058] [160]タウリン、クレアチン、グルタミン、L−アルギニンおよびL−カルニチンなどのアミノ酸またはその誘導体は、運動後の筋肉疲労の回復を助けることができるし、しかもエネルギー源として直接的に用いることができる。]
[0059] [162]ホスファチジルコリンは、脂質、リンおよび窒素を含む化合物であり、卵黄、ダイズ油、肝、脳等に豊富に存在する。それは、細胞膜の主成分の一つであり、しかも有効な疲労回復物質として知られている。]
[0060] [164]コーラ・ナッツは、アオギリ科(Sterculiaceae)という科にあり、アフリカの熱帯地域に由来する、カフェインを含有するコーラ・アクミネート(Cola acuminate)またはコーラ・ニチダ(Cola nitida)の堅果である。それは、アルコール不含飲料および薬物を製造するための原料として、および薬物中毒、二日酔いおよび下痢を処置するための薬草として用いられてきた。コーラ・ナッツは、抽出物または粉末の形で、本発明による組成物に加えることができる。]
[0061] [166]本発明に有用なビタミン類には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ニコチン酸アミドおよびビタミンCが含まれる。無機質には、MgCl2、KCl、NaCl、乳酸Ca、クエン酸鉄アンモニウム等が含まれ、それらは、混合物中で用いることができる。]
[0062] [168]本発明による組成物は、運動能力、疲労回復を改善するためのおよび酸化応答を抑制するための組成物として用いることができる。]
[0063] [170]上に記載の活性成分に加えて、本発明による組成物中には、その投与のために、薬学的に許容しうる担体を更に含有することができる。薬学的に許容しうる担体には、生理食塩水、滅菌水、リンガー液、緩衝生理食塩水、デキストロース溶液、マルトデキストリン溶液、グリセロール、エタノールを用いることができるし、しかも二つまたはそれを超えるそれらの混合物を用いることもできる。必要ならば、酸化防止剤、緩衝剤、静菌剤等のような他の慣用的な添加剤を加えることができる。更に、それは、希釈剤、分散剤、界面活性剤、結合剤および滑沢剤を更に加えることによって製剤化して、水溶液、懸濁液、エマルジョン等のような注射用剤形、ペレット、カプセル剤、顆粒剤または錠剤にすることができる。更に、それは、好ましくは、疾患または成分に依存して、この分野における適切な方法または Remington's Pharmaceutical Science(Mack Publishing Company, Easton PA最新版)に開示の方法にしたがって製剤化することができる。]
[0064] [172]本発明による組成物は、投与の目的にしたがって、非経口投与[例えば、静脈内(i.v.)、皮下、腹腔内(i.p.)または局所投与]または経口投与することができ、そしてその組成物の用量は、各々の患者の体重、年齢、性別、健康状態、食事、投与期間および方法、排泄率、疾患の重症度等に依存して変更することができる。]
[0065] [174]本発明は、運動能力および疲労回復を改善する方法であって、それを必要としている対象に、Panax種植物葉抽出物またはその葉抽出物の処理生成物または双方の混合物を含んで成る組成物を投与することを含む方法に関する。]
[0066] [176]本発明は、運動誘発性酸化ストレスを減少させる;クレアチン、クレアチンキナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)、ラクテートおよびコルチコステロンから成る群より選択される一つまたはそれを超える疲労マーカーのレベルを減少させる;またはNO(酸化窒素)またはSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)酸化を阻害する、またはGPx(グルタチオンペルオキシダーゼ)活性を増強する方法であって、それを必要としている対象に、Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物または双方の混合物を含んで成る組成物を投与することを含む方法に関する。]
[0067] [178]本発明は、VO2max、AT(無酸素閾値)またはクエン酸シンターゼ活性を増強する方法であって、それを必要としている対象に、Panax種植物葉抽出物およびその葉抽出物の処理生成物の混合物を含んで成る組成物を投与することを含む方法に関する。]
[0068] [180]本発明による方法の一つの態様において、この Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物または双方の混合物は、プロトパナキサトリオールの3−O−グリコシドおよびプロトパナキサジオールの3−O−グリコシドを含む。]
[0069] [182]本発明による方法の一つの態様において、この Panax種植物葉抽出物中のプロトパナキサトリオールの3−O−グリコシド:プロトパナキサジオールの3−O−グリコシドの比率は、1:0.1〜1、好ましくは、1:0.5〜1である。]
[0070] [184]本発明による方法の一つの態様において、この葉抽出物の処理生成物、またはこの Panax種植物葉抽出物および葉抽出物の処理生成物の混合物中のプロトパナキサトリオールの3−O−グリコシド:プロトパナキサジオールの3−O−グリコシドの比率は、1:0.1〜1.5、好ましくは、1:0.5〜1.5、より好ましくは、1:0.7〜1.5である。]
[0071] [186]本発明による方法の一つの態様において、この Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物および双方の混合物は各々、合計で30wt%またはそれを超える、好ましくは、合計で40wt%またはそれを超える量のジンセノサイドを含有する。]
[0072] [188]本発明による方法の一つの態様において、この Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物またはそれらの混合物は、Rg3、Rg5およびRk1から成る群より選択される一つまたはそれを超えるジンセノサイドを含む。]
[0073] [190]本発明による方法の一つの態様において、Panax種植物葉抽出物は、合計で1.5wt%を超えるRg3、Rg5およびRk1を含有し、そして処理された Panax 種植物葉抽出物、または Panax 種植物葉抽出物およびその葉抽出物の処理生成物の混合物は、合計で10wt%を超えるRg3、Rg5およびRk1を含有する。]
[0074] [192]本発明による方法の一つの態様において、この Panax 植物は、Panax ginseng、Panax japonicum、Panax quinquefolium、Panax notoginseng、Panax trifolium、Panax pseudoginseng、Panax vietnamensis、Panax elegatior、Panax wangianus および Panax bipinratifidus から成る群より選択される。]
[0075] [194]本発明による方法の一つの態様において、混合物中のこの Panax種植物葉抽出物:葉抽出物の処理生成物の混合比率は、1:0.1〜10、好ましくは、1:0.1〜5、より好ましくは、1:0.1〜3、なお一層好ましくは、1:0.5〜2である。]
[0076] [195]本発明による方法の一つの態様において、この組成物は、スクアレン、Saururus chinensis水性抽出物、Acanthopanax sessiliflorus 水性抽出物、Cordycepsmilitaris および Paecilomyces japonica の水性抽出物、コーラ・ナッツ粉末または抽出物、ビタミン類、無機質、タウリン、クレアチン、ホスファチジルコリン、グルタミン、L−アルギニンおよびL−カルニチンから成る群より選択される一つまたはそれを超える成分を更に含む。]
[0077] [197]本発明は、運動能力および疲労回復を改善する、または運動誘発性酸化ストレスを減少させるための組成物の製造における、Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物または双方の混合物の使用に関する。]
[0078] [199]本発明は、VO2max、AT(無酸素閾値)またはクエン酸シンターゼ活性を増強するための組成物の製造における、Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物または双方の混合物の使用に関する。]
[0079] [201]本発明は、クレアチン、クレアチンキナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)、ラクテートおよびコルチコステロンから成る群より選択される一つまたはそれを超える疲労マーカーのレベルを減少させるための組成物の製造における、Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物または双方の混合物の使用に関する。]
[0080] [203]本発明は、NO(酸化窒素)またはSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)酸化を阻害する、またはGPx(グルタチオンペルオキシダーゼ)活性を増強するための組成物の製造における、Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物または双方の混合物の使用に関する。]
[0081] [205]本発明は、運動誘発性疲労または運動誘発性酸化ストレスの処置における、Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物または双方の混合物の使用に関する。]
[0082] [207]本発明は、クレアチン、クレアチンキナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)、ラクテートおよびコルチコステロンから成る群より選択される一つまたはそれを超える疲労マーカーのレベルを減少させることによる、運動誘発性疲労の処置における、Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物または双方の混合物の使用に関する。]
[0083] [209]本発明は、NO(酸化窒素)またはSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)酸化を阻害することによる、またはGPx(グルタチオンペルオキシダーゼ)活性を増強することによる、運動誘発性酸化ストレスの処置における、Panax種植物葉抽出物、その葉抽出物の処理生成物または双方の混合物の使用に関する。]
[0084] [210]本発明は、以下の実施例によって詳細に説明されるであろう。しかしながら、以下の実施例は、本発明を単に詳しく説明するものであり、本発明の内容は、以下の実施例によって制限されないということは理解されるはずである。]
[0085] [213]実験例1.予備工程
[214][1]試験用動物の購入、隔離および順化
[215]7週令の Sprague-Dawley(SD)ラットを購入し、それらラットを全て、獣医学的に隔離して、それらの全身状態を調べた。それらラットを、実験環境に約7日間順化させて、試験に適する且つ健康なラットを選択した。実験中、試験動物は、22±2℃の温度、50±20%の相対湿度および12時間/昼/夜の条件下で飼育した。]
[0086] [217][2]試験用動物の選択およびグループ分け
[218]運動に問題のない健康なラットを選択し且つ平均運動能力を得るために、グループ分けする前に、順化したラットをトレッドミルで運動させた。アウトライアーのラットを除去後、無作為グループ分けを、体重に基づいて行った。]
[0087] [220][3]識別
[221]飼育箱には、試験番号、性別、グループ番号、個体識別番号、用量、実験期間および担当者名を含めた識別カードで標識した。ラットは各々、油性ペンでのテイルマーキング法で識別した。]
[0088] [223][4]試験材料の調製
[224](1)ニンジン根抽出物粉末の調製
[225]1kgの乾燥 Panax ginseng 根を、10Lの70%エタノールと混合し、そして還流下で7時間毎に3回抽出した。そして1回目、2回目および3回目の抽出物を集め、5μmフィルターハウジングで濾過した。濾液(28L)を、減圧下の真空エバポレーターで濃縮して、20 Brix %とした。その濃縮物を、凍結乾燥用トレーに1kg単位で入れ、ディープフリーザー中において−70℃で48時間凍結させた。凍結した濃縮物を、凍結乾燥器中に入れ、48時間乾燥させて、542gのニンジン根抽出物粉末(収率:54.2%)を得た。]
[0089] [227](2)ニンジン葉抽出物粉末の調製
[228]2.5kgの Panax ginseng 葉を、25Lの70%エタノールと混合し、そして還流下で5時間抽出した。そして抽出物を、5μmフィルターハウジングで濾過した。濾液(22L)を、減圧下の真空エバポレーターで濃縮して、15 Brix %とした。その濃縮物を、凍結乾燥用トレーに1kg単位で入れ、ディープフリーザー中において−70℃で48時間凍結させた。凍結した濃縮物を、凍結乾燥器(Ilshin Lab. South Korea)中に入れ、48時間乾燥させて、354gのニンジン葉抽出物粉末(収率:14.16%)を得た。]
[0090] [230](3)処理ニンジン葉抽出物粉末の調製
[231]上の工程(2)で得られた100gのニンジン葉抽出物粉末を、丸底フラスコ(2L)中において360〜380mLおよび20〜40mLの氷酢酸(5〜10%)と混合した。その混合物を、60〜100℃で2〜6時間撹拌しながら加熱した。抽出物(400mL)を、減圧下の真空エバポレーターで濃縮して、20 Brix %とした。その濃縮物を、凍結乾燥用トレーに入れ、ディープフリーザー中において−70℃で48時間凍結させた。凍結した濃縮物を、凍結乾燥器中に入れ、48時間乾燥させて、92.5gの処理ニンジン葉抽出物(収率:92.5%)を得た。]
[0091] [233](4)ニンジン葉抽出物および処理ニンジン葉抽出物の混合物の調製
[234]350gの上の工程(2)で得られたニンジン葉抽出物および650gの上の工程(3)で得られた処理ニンジン葉抽出物を、リボンブレンダーで20分間混合して、990gの混合物(収率:99%)を得た。]
[0092] [236]試験材料の用量を、表3に示す。0.5% Tween 20溶液を、負の対照群として用いた;上の工程(1)から得られたニンジン根抽出物粉末を、0.5% Tween 20中に音波処理で溶解させ、正の対照群として用い、そして上の工程(2)〜(4)で得られたニンジン葉抽出物、処理ニンジン葉抽出物および双方の粉末の混合物を、それぞれ、0.5% Tween 20中に溶解させ、試験群1(UG0407)、試験群2(UG0507)および試験群3(UG0712)として用いた。]
[0093] ]
[0094] [240](5)含有率分析
[241]上の工程(1)〜(4)から得られた抽出物粉末を分析するために、HITACHIHPLCシステム(ポンプ:L−7100、検出器:L−7455、インターフェース:D−7000、カラムオーブン:L−7300、自動試料採取器:L−7200)を、次のような条件下で用いた。]
[0095] [242]固定相:Capcell PAK C18(5μm)、3.0*75mm
[243]移動相:溶媒A(アセトニトリル)および溶媒B(水)での勾配条件
[244]流速:0.5mL/分
[245]全分析時間:110分
[246]カラム上温度:40℃に設定
[247]注入量:試料につき10μl
[248]検出:203nmにおいてUV検出器で
[249]ジンセノサイドRb1、Rb2、Rb3、Rc、Rd、ReおよびRg1は、60分以内に単離し、Rg2、Rg3、Rg5およびRk1は、70分後に単離した。本方法によって調製された凍結乾燥ニンジン粉末を、メタノール中に2mg/mL濃度で溶解させて、分析される試料を調製した。ジンセノサイドの標準試料は、0.2mg/mL濃度で調製した。分析結果を、表4に示す。]
[0096] ]
[0097] [253]表4に示されるように、ニンジン葉抽出物、処理ニンジン葉抽出物および双方の混合物中のRg3、Rg5およびRk1の合計の含有率は、ニンジン根の場合よりも2〜20倍またはそれを超えて高い。]
[0098] [255](6)投与
[256]グループ分け後の当日より、試験動物に試験材料をゾンデ(zonde)で1日1回、運動群については8週間、休息(非運動)群については9週間経口投与した。]
[0099] [258](7)運動群および非運動群
[259]運動能力、運動後の抗疲労および抗酸化の作用を評価するために、負の対照群(ビヒクル、0.5% Tween 20);正の対照群(UG0714);および試験材料、すなわち、試験材料1(UG0407、ニンジン葉抽出物)、試験材料2(UG0507、処理ニンジン葉抽出物)および試験材料3(UG0712、ニンジン葉抽出物および処理ニンジン葉抽出物の混合物)を、運動群に8週間、そして非運動群に9週間投与した。運動群は、トレッドミルでの運動に、試験期間にわたってますます適応させ、そして最大走行距離は、投与開始後第2週および第8週に測定した。その間に、非運動群は、各々の測定前の5日間運動に適応させ、そして最大走行距離は、投与開始後第6週および第9週に測定した。]
[0100] [261](8)一般症状知見および体重測定
[262]一般症状は、試験材料投与期間中毎日、1回/日観察し、そしてその観察期間中、ラットが死んでいるか否かを1日1回調べた。被験ラットの体重は、グループ分け時、試験材料投与直前、投与開始後毎週、そして検死直前に測定した。]
[0101] [264][9]検死における血液および筋肉試料採取
[265]検死の場合、ラット腹部を介して全血を集め、そして抗疲労マーカー、血中乳酸およびコルチコステロイドの分析用に分けた。各々の分析は、4時間以内に行った。筋肉試料は、イソペンタン中で緩衝化し、そして液体窒素で凍結させて、筋肉損傷を最小限にした。凍結した筋肉試料は、ディープフリーザー中で保持した。]
[0102] [267]実施例1:運動能力改善作用
[268](1)方法
[269] 1)試験試料の投与
[270]エネルギー上昇作用は、トレッドミルでの運動能力を測定することによって評価し、そして試験材料、すなわち、負の対照(0.5% Tween 20)、UG0714(ニンジン根抽出物、正の対照)および試験材料1〜3(UG0407、UG0507およびUG0712)を、ラットに投与した。]
[0103] [272] 2)測定
[273]A.一般症状知見:一般症状は、試験材料投与期間中毎日、1回/日観察し、そしてその観察期間中、ラットが死んでいるか否かを1日1回調べた。]
[0104] [275]B.体重測定:ラットの体重は、グループ分け時、試験材料投与直前および投与開始後毎週測定した。]
[0105] [277]C.非運動群の運動および最大運動容量測定:試験材料を、非運動群のラット(n=10)に9週間投与し、それらラットの最大運動容量を、第6週および第9週に測定した。運動は、トレッドミルで、傾斜を0%〜15%へ、速度を20〜40cm/秒へ、そして運動持続時間を10〜20分へ増加させながら4日間にわたって行い、最大走行距離は、運動開始後5日目に測定した。個々のラットの10結果の内、最低および2番目に低い結果を除去し、そして高い方の8結果を、運動能力について用いた。]
[0106] [279]D.運動群の運動および最大運動能力測定:運動群のラット(n=9)について、運動は、トレッドミルで、傾斜を0%〜15%へ、速度を20〜30cm/秒へ、そして運動持続時間を30〜40分へ増加させながら最初の4週間にわたって行った。次の4週間に、運動は、15%の傾斜、30〜40cm/秒の速度および30〜40分の運動持続時間で行った。その運動を、2日運動後2日休息のサイクルで続けた。個々のラットの9結果の内、最低および2番目に低い結果を除去し、そして高い7結果を、運動能力について用いた。]
[0107] [281](2)結果
[282] 1)UG0407
[283]図2に示されるような、10%傾斜、35cm/秒および90分間の電子刺激誘発で9週間運動後の非運動群のラットの最大走行距離の測定結果から、ニンジン葉抽出物粉末(UG0407)を投与されたラットの運動能力は、負の対照と比較したところ(p<0.01)、統計的に増加したということを知ることができる。更に、UG0407を投与されたラットの運動能力は、ニンジン根抽出物粉末を投与されたラット(UG0714、正の対照群)と比較したところ、統計的に増加した。] 図2
[0108] [285]したがって、UG0407の投与は、ニンジンまたは負の対照群と比較して、動物の運動能力を改善するということが確かめられた。]
[0109] [287] 2)UG0507
[288]図3に示されるような、10%傾斜、35cm/秒および90分間の電子刺激誘発で9週間運動後の非運動群のラットの最大走行距離の測定結果から、処理ニンジン葉抽出物粉末(UG0507)を投与されたラットの運動能力は、負の対照と比較したところ(p<0.0005)、統計的に増加したということを知ることができる。更に、UG0507を投与されたラットの運動能力は、ニンジン根抽出物粉末を投与されたラットと比較したところ(UG0714、正の対照群、p<0.05)、統計的に増加した。] 図3
[0110] [290]したがって、UG0507の投与は、ニンジンまたは負の対照群と比較して、動物の運動能力を改善するということを知ることができる。]
[0111] [292] 3)UG0712
[293]図4に示されるような、5%傾斜、30cm/秒および90分間の電子刺激誘発で2週間運動後の運動群のラットの最大走行距離の測定結果から、ニンジン葉抽出物および処理ニンジン葉抽出物粉末の混合物(UG0712)を投与されたラットの運動能力は、負の対照と比較したところ(p<0.00001)、統計的に増加したということを知ることができる。更に、UG0712を投与されたラットの運動能力は、ニンジン根抽出物粉末を投与されたラットと比較したところ(UG0714、正の対照群、p<0.05)、統計的に増加した。] 図4
[0112] [295]図5に示されるような、15%傾斜、35cm/秒および90分間の電子刺激誘発で8週間運動後の運動群のラットの最大走行距離の測定結果から、ニンジン葉抽出物および処理ニンジン葉抽出物粉末の混合物(UG0712)を投与されたラットの運動能力は、負の対照と比較したところ(p<0.01)、統計的に増加したということを知ることができる。更に、UG0712を投与されたラットの運動能力は、ニンジン根抽出物粉末を投与されたラットと比較したところ(UG0714、正の対照群、p<0.005)、統計的に増加した。] 図5
[0113] [297]図6に示されるような、5%傾斜、35cm/秒および90分間の電子刺激誘発で6週間後の非運動群のラットの最大走行距離の測定結果から、ニンジン葉抽出物および処理ニンジン葉抽出物粉末の混合物(UG0712)を投与されたラットの運動能力は、負の対照と比較したところ(p<0.05)、統計的に増加したということを知ることができる。更に、UG0712を投与されたラットの運動能力は、ニンジン根抽出物粉末を投与されたラットと比較したところ(UG0714、正の対照群、p<0.05)、統計的に増加した。] 図6
[0114] [299]図7に示されるような、10%傾斜、35cm/秒および90分間の電子刺激誘発で9週間後の非運動群のラットの最大走行距離の測定結果から、ニンジン葉抽出物および処理ニンジン葉抽出物粉末の混合物(UG0712)を投与されたラットの運動能力は、負の対照と比較したところ(p<0.001)、統計的に増加したということを知ることができる。更に、UG0712を投与されたラットの運動能力は、ニンジン根抽出物粉末を投与されたラットと比較したところ(UG0714、正の対照群、p<0.05)、統計的に増加した。] 図7
[0115] [301]したがって、UG0712の投与は、ニンジン根抽出物または負の対照群と比較して、動物の運動能力を改善するということが確かめられた。]
[0116] [303]実施例2.抗疲労マーカーの測定
[304]長期および消耗性の運動の最大走行距離を測定することによって運動ストレスへの試験材料の抗ストレス作用を研究するために、血液中の疲労マーカーを、運動群および非運動群双方において最大走行距離測定の前と後に測定した。この目的のために、血液試料は、頸静脈から、最大運動試験の1日前および運動後20分以内に集めた。クレアチンキナーゼ(CK)およびLDH(乳酸デヒドロゲナーゼ)は、生化学的血液分析器(Hitachi 7080、日本)を用いて測定した。クレアチンは、QuantiChrom, Creatine検定キット(DICT−500)を用いることによって測定した。無酸素的酸化容量に関するLDHの吸光度は、37℃で分光光度計を用いることによって測定したが、測定値は全て、Umol/分/gの単位で表されている。]
[0117] [306]更に、血液中の乳酸およびコルチコステロイドは、運動群では第8週の最大走行後、そして非運動群では第9週の最大走行後に、AssayMax CorticosteroneELISAKit(Gentaur,カタログ番号EC3001−1)を用いることによって測定した。測定結果を、以下の表5〜20に示す。]
[0118] ]
[0119] [310]クレアチンキナーゼは、いろいろな組織タイプにおいて発現される酵素である。それは、アデノシン(adenosing)三リン酸(ATP)を消費して、ホスホクレアチンおよびアデノシン二リン酸(ADP)へのクレアチンの変換を触媒する。臨床的には、血液中のクレアチンキナーゼは、心筋梗塞、横紋筋融解(重症の筋肉破損)、筋ジストロフィーおよび急性腎不全のマーカーとして用いることができる。]
[0120] [312]クレアチンキナーゼレベルは、UG0507またはUG0712を投与された群において有意に減少したが(図8および図9)、それにより、運動によって引き起こされる筋肉傷害等は、UG0507またはUG0712を投与することによって有効に予防されうるということを知ることができる。] 図8 図9
[0121] ]
[0122] [316]クレアチンは、疲労マーカーの一つであり、筋肉中にクレアチンリン酸として存在する。酸素欠乏条件において、それは、ADPをATPへリン酸化し、そしてクレアチンおよびホスフェートへと分解する。クレアチンレベルは、激しく運動した時に増加する。クレアチンレベルは、UG0407を投与された群において減少したが、それにより、運動による疲労マーカーの蓄積は、UG0407を投与することによって減少させることができるということを知ることができる(図10)。] 図10
[0123] ]
[0124] ]
[0125] ]
[0126] ]
[0127] [326]LDHは、ピルベートおよびラクテートの解糖酵素間の触媒反応に関与する酵素であり、細胞質中に存在する。概して、運動後の疲労は、長時間の連続的で且つ強い筋収縮の場合に、無酸素的エネルギー系による筋肉作用において必要なエネルギー生産で生じる乳酸の過剰蓄積によって、そして結果としての筋肉細胞中への不十分な酸素供給によって引き起こされる。LDHは、解糖過程の良好なマーカーである。]
[0128] [328](1)UG0407
[329]UG0407を運動群に投与した場合、血液中のLDH活性は、負の対照群および正の対照群と比較したところ、有意に減少する(図14)。それら結果から、運動群におけるLDHは、概して、非運動群の場合と比較したところ増加したということを知ることができる。このような結果は、規則的運動での負荷筋肉増加(load muscle increase)によるLDH酵素活性の増加によると考えられる。] 図14
[0129] [330]運動群におけるLDH活性は、UG0407を投与した場合、有意に減少した。それら結果から、UG0407の投与は、筋肉中の乳酸の発生を抑制することおよび疲労度を減少させることによって運動能力の改善を助けると期待される。]
[0130] [332](2)UG0507
[329]UG0507を非運動群に投与した場合、筋肉中のLDH活性は、負の対照群および正の対照群と比較したところ、統計的に減少する(図13)。UG0507を運動群に投与した場合、筋肉中のLDH活性は、負の対照群および正の対照群と比較したところ、有意に減少する(図16)。それら結果から、運動群におけるLDHは、概して、非運動群の場合と比較したところ増加したということを知ることができる。このような結果は、規則的運動での負荷筋肉増加によるLDH酵素活性の増加によると考えられる。] 図13 図16
[0131] [334]運動群におけるLDH活性は、UG0507を投与した場合、有意に減少した。それら結果から、UG0507の投与は、筋肉中の乳酸の発生を抑制することおよび疲労度を減少させることによって運動能力の改善を助けると期待される。]
[0132] [336](3)UG0712
[337]UG0712を非運動群に投与した場合、血液中のLDH活性は、負の対照群および正の対照群と比較したところ、統計的に減少する(図12)。UG0712を運動群に投与した場合、血液および筋肉中のLDH活性は、負の対照群および正の対照群と比較したところ、有意に減少する(図15および図17)。] 図12 図15 図17
[0133] [338]それら結果から、運動群におけるLDHは、概して、非運動群の場合と比較したところ増加したということを知ることができる。このような結果は、規則的運動での負荷筋肉増加によるLDH酵素活性の増加によると考えられる。]
[0134] [339]運動群におけるLDH活性は、UG0712を投与した場合、有意に減少した。それら結果から、UG0712の投与は、筋肉中の乳酸の発生を抑制することおよび疲労度を減少させることによって運動能力の改善を助けると期待される。]
[0135] ]
[0136] ]
[0137] ]
[0138] ]
[0139] [349]運動強さおよび持続時間に密接に関係している主な疲労マーカーの一つとして知られている乳酸は、ピルベートから還元反応によって生産される無酸素的解糖応答の最終媒介物である。そのレベルは、激しい運動ストレスによって増加し、そして乳酸が蓄積した場合、体酸性化が引き起こされ、しかも糖生成に関連したいろいろな因子が抑制される。]
[0140] [351](1)UG0407
[352]それら結果から、UG0407処置群における乳酸レベルは、負の対照群と比較したところ、統計的に減少したということを知ることができ(図18)、したがって、運動能力は、UG0407を投与することによって改善されて、運動により発生する疲労因子を減少させることができる。これら結果は、運動によって生じる疲労因子が減少するので、運動能力は、UG0407を投与することによって改善することができるということを示唆した。] 図18
[0141] [354](2)UG0507
[355]それら結果から、UG0507処置群における乳酸レベルは、負の対照群と比較したところ、統計的に減少したということを知ることができ(図19)、したがって、運動能力は、UG0507を投与することによって改善されて、運動により発生する疲労因子を減少させることができる。これら結果は、運動によって生じる疲労因子が減少するので、運動能力は、UG0507を投与することによって改善することができるということを示唆した。] 図19
[0142] [357](3)UG0712
[358]それら結果から、UG0712処置群における乳酸レベルは、負の対照群と比較したところ、統計的に減少したということを知ることができ(図20および図21)、したがって、運動能力は、UG0712を投与することによって改善されて、運動により発生する疲労因子を減少させることができる。これら結果は、運動によって生じる疲労因子が減少するので、運動能力は、UG0712を投与することによって改善することができるということを示唆した。] 図20 図21
[0143] ]
[0144] ]
[0145] ]
[0146] ]
[0147] ]
[0148] ]
[0149] [372]代表的なストレス因子として知られるコルチコステロイドは、運動の際の解糖過程において重要な役割を果たし、その血中レベルは、運動強さに依存する。血中コルチコステロイドレベルは、持久運動および高強度運動双方の際に増加傾向を示す。カテコールアミンとは異なり、血中コルチコステロイドは、運動直後に減少することはなく、増加したレベルをかなりの間維持する。高コルチコステロイドレベルが長時間維持された場合、血中タンパク質は、分解または変性し、そして窒素出納を抑制する有害作用を引き起こすことがありうる。]
[0150] [374](1)UG0407
[375]それら結果において、UG0407を運動群および非運動群に投与した場合、血中コルチコステロンレベルは、統計的に減少した(図22および図23)。したがって、UG0407投与は、ストレス因子の濃度を減少させることによって運動能力を一層改善することができるということを知ることができる。] 図22 図23
[0151] [377](2)UG0507
[378]それら結果において、UG0507を非運動群および運動群に投与した場合、血中コルチコステロンレベルは、統計的に減少した(図24および図25)。したがって、UG0507投与は、ストレス因子の濃度を減少させることによって運動能力を一層改善することができるということを知ることができる。] 図24 図25
[0152] [380](3)UG0712
[381]それら結果において、UG0712を非運動群および運動群に投与した場合、血中コルチコステロンレベルは、統計的に減少した(図26および図27)。したがって、UG0712投与は、ストレス因子の濃度を減少させることによって運動能力を一層改善することができるということを知ることができる。] 図26 図27
[0153] [383]実施例3.運動能力改善作用の測定
[384]運動に関連した筋肉代謝は、概して、酸化活性を増加させ且つ筋肉疲労状態を遅延させる変化へと前進する。このような変化は、筋肉中のミト酸化酵素(mito-oxidative enzymes)の活性に反映され、運動期間および強さに依存する。ミト酸化酵素には、CS(クエン酸シンターゼ)、シトクロムCオキシダーゼ、コハク酸デヒドロゲナーゼ等が含まれる。具体的には、CSは、有酸素的酸化活性の良好なマーカーとして知られている。運動群および非運動群双方における運動能力の改善に関する生化学的マーカーを研究するために、CS活性は、筋肉試料を用いることによって測定した。]
[0154] [386]筋肉試料を、50mLのTRIS中の2mM MgCl2および2mMEDTA溶液に加え、4℃で均一化した。筋肉中の有酸素的酸化によるエネルギー発生に関するCS(クエン酸シンターゼ)の吸光度は、37℃で分光光度計を用いることによって測定したが、測定値は全て、Umol/分/gの単位で表されている。]
[0155] ]
[0156] ]
[0157] ]
[0158] [394](1)UG0407
[395]CS活性分析により、UG0407処置群におけるCS活性は、ヒラメ筋では増加したということが示される(図28)。トレッドミルでの試験群(UG0407群)の最大走行距離が、運動対照群または正の対照群と比較したところ、一層長かったという結果で示されるように、UG0407投与は、有酸素的酸化によるエネルギー発生に関してCS活性を増加させ、それによって、運動の際におよび運動能力を助ける際に、運動群における最大酸素消費を改善することができるということが考えられる。] 図28
[0159] [396](2)UG0712
[397]CS活性分析により、UG0712処置群におけるCS活性は、非運動群および運動群双方で増加したということが示される(図29および図30)。トレッドミルでの試験群(UG0712群)の最大走行距離が、運動対照群または正の対照群と比較したところ、一層長かったという結果で示されるように、UG0712投与は、有酸素的酸化によるエネルギー発生に関してCS活性を増加させ、それによって、運動の際におよび運動能力を助ける際に、運動群における最大酸素消費を改善することができるということが考えられる。] 図29 図30
[0160] [399]実施例4.抗酸化作用の測定
[400]酸素フリーラジカルおよび反応性酸素種(ROS)は、激しい身体運動中に、更には、代謝過程において発生し、そしてタンパク質およびDNAを修飾するし且つ生体膜を損傷させると報告されているが、それは、体内の細胞構造または組織への有意の損傷をもたらす。更に、それらは、癌および成人病を引き起こすと報告されている。細胞中に存在するミトコンドリア、ペルオキシソーム、およびキサンチンオキシダーゼ、NADPHオキシダーゼ、Cox(シクロオキシゲナーゼ)などの酵素は、酸化的損傷を引き起こすいろいろなROSを生成する。反応性窒素種(RNS)は、炎症性応答によって大量に生成され、そして同時に、ROSも生成される。長期または過度の運動による筋肉中の炎症性応答は、NO(酸化窒素)などの炎症性因子を発生する。]
[0161] [402]過剰に発生したこのようなフリーラジカルを除去する抗酸化系は、二つのカテゴリーに分類することができる。最初のものには、SOD、グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)などの抗酸化酵素、および抗酸化ビタミン類、グルタチオン等のような内因性非酵素抗酸化剤が含まれ、第二のものには、損傷したDNAの内部成分を回収するDNA修復酵素が含まれる。]
[0162] [404]抗酸化作用を研究するために、NO分析を、血液および筋肉において行い、SOD分析を、後脚(hind lag)筋肉において行い、そして筋肉中グルタチオンペルオキシダーゼ活性を測定した。]
[0163] [406]SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)阻害速度は、商業的に入手可能なSODキット(スーパーオキシドジスムターゼ Assays Designs,カタログ番号30−023)を用いることによって測定した。]
[0164] [408]筋肉中GPx(グルタチオンペルオキシダーゼ)活性は、NADPHの変化(還元)を測定することによるGPxの分析用の Glutathione Peroxidase Activityキット(Assays Designs,カタログ番号900−158)を用いることによって分析した。グルタチオンペルオキシダーゼ活性は、次の式にしたがって計算した。]
[0165] [409][化学1]]
[0166] ]
[0167] ]
[0168] ]
[0169] ]
[0170] ]
[0171] ]
[0172] ]
[0173] ]
[0174] [424]NO(酸化窒素)は、NOS(酸化窒素シンターゼ)の触媒作用下においてアルギニンから合成する。骨格筋内の血流は、NOS阻害剤の存在によって抑制されることが知られており、骨格筋内の血流の増加は、NOレベルの増加を示唆する。したがって、血液および筋肉中のNOの量は、筋肉中のいろいろな酸化ストレス因子の間接的マーカーとして働くことができる。]
[0175] [426](1)UG0407
[427]試験材料を投与後第2週に運動群より得られた結果において、UG0407処置群の血中NOは、統計的に減少した(図31)。それら結果から、抗ストレス因子は、UG0407を投与することによって減少したということを知ることができる。] 図31
[0176] [429](2)UG0507
[430]UG0507を投与後第2週に運動群より得られたNO分析結果において、筋肉中NOは、対照群と比較したところ、統計的に減少した(図32)。それら結果から、抗ストレス因子は、UG0507を投与することによって減少したということを知ることができる。] 図32
[0177] [432]試験材料を投与後第8週に運動群より得られたNO分析結果において、非運動群の血中NO濃度は、概して、運動群の場合より低かった。UG0712で処置された非運動群のNOレベルを、62±15.36micromol/mLと決定したが、それは、運動対照群と比較したところ、統計的に減少した値であった。]
[0178] [434]筋肉での結果から、運動群のNOレベルは、非運動群の場合と比較したところ、統計的に増加したが、それは、血中NO分析の場合と同じ結果であった。UG0712で処置された非運動群より得られたデータは、5±0.44micromol/mLであり、それは、非運動対照群(p<0.05)および運動対照群(p<0.01)と比較したところ、統計的に減少した値であった(図33〜37)。それら結果から、抗ストレス因子は、UG0712を投与することによって減少したということを知ることができる。] 図33 図34 図35 図36 図37
[0179] ]
[0180] ]
[0181] ]
[0182] [442]スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)は、有酸素運動段階の最も早い生成物であるスーパーオキシドラジカルを、酸素分子と過酸化水素へと変換することができる抗酸化酵素系において最も重要な酵素の一つである。それは、酸化ストレスへのマーカーとして用いられてきた。SODは、酸化窒素とスーパーオキシド(O2−)を反応させることによって生成される強力な酸化剤であるペルオキシニトレートの発生を妨げる役割を果たしている。SOD活性は、規則的運動によって増加しうると考えられるということが報告された。したがって、抗酸化作用は、SOD酸化阻害速度を測定することによって算定することができる。]
[0183] [444](1)UG0407
[445]それら結果において、UG0407処置群のSOD阻害(%)は、運動群の筋肉中で統計的に増加した(図38)。これら結果は、酸化ストレスによって生じる酸化物質が、UG0407を投与することによって有効に阻害されうるということを示唆している。] 図38
[0184] [447](2)UG0507
[448]それら結果において、UG0507処置群のSOD阻害(%)は、運動群の筋肉中で統計的に増加した(図39)。これら結果は、酸化ストレスによって生じる酸化物質が、UG0507を投与することによって有効に阻害されうるということを示唆している。] 図39
[0185] [450](3)UG0712
[451]それら結果において、UG0712処置群のSOD阻害(%)は、運動群の筋肉中で統計的に増加した(図40)。これら結果は、酸化ストレスによって生じる酸化物質が、UG0712を投与することによって有効に阻害されうるということを示唆している。] 図40
[0186] ]
[0187] ]
[0188] ]
[0189] ]
[0190] [461]グルタチオンペルオキシダーゼは、酸化傷害からの臓器保護作用を有する抗酸化酵素の一つであり、その抗酸化作用は、筋肉中のGPx活性を分析することによって算定することができる。]
[0191] [463](1)UG0407
[464]それら結果において、UG0407処置群の筋肉中GPxは、非運動群および運動群双方において、対照群と比較したところ、統計的に増加した(図41および図42)。これら結果は、UG0407の処置が、運動によって生じる酸化傷害から臓器を有効に保護することができるということを示唆している。] 図41 図42
[0192] [466](2)UG0507
[467]それら結果において、UG0507処置群の肝中GPxは、非運動群において、対照群と比較したところ、統計的に増加した(図43)。これら結果は、UG0507の処置が、運動によって生じる酸化傷害から臓器を有効に保護することができるということを示唆している。] 図43
[0193] [469](3)UG0712
[470]それら結果において、UG0712処置群の筋肉中GPxは、運動群において、対照群と比較したところ、統計的に増加した(図44)。これら結果は、UG0712の処置が、運動によって生じる酸化傷害から臓器を有効に保護することができるということを示唆している。] 図44
[0194] [472]実施例4.ATPアーゼ試験
[473]エネルギー消費に関する後脚筋肉の筋線維の変化を研究するために、ミオシンATPアーゼの組織化学的染色を行い、そしてそれら結果を、運動能力容量についての補助マーカーとして用いた。]
[0195] [475](1)方法
[476]ラットの左後脚筋肉を凍結させ、そして20℃でミクロトームを用いることによって12μmのサイズに切断した。凍結切断された筋肉試料を、ヘマトキシリン・エオシン(hemtoxylin-eosin)で直ちに染色し、そして各々のブロックより得られた連続切片を、セルローストランスファーの状態を調べながら、顕微鏡のスライド上に固定した。ミオシンATPアーゼ染色は、酸性プレインキュベーションを用いることによって行った。各々の被験動物の各筋肉タイプから少なくとも200の線維を認めた。]
[0196] ]
[0197] ]
[0198] [482]運動に関する筋肉を、ミオシンATPアーゼ染色によって、二つのサブタイプ、すなわち、I型線維およびII型線維に分ける。]
[0199] [484]I型線維は、グルコースおよび脂肪をエネルギー源として有酸素的に利用するので、疲労には強く、そしてそれは、有酸素的エネルギー代謝において収縮が遅いので、長期持久運動を行うのに適している。I型線維は、慣用的に、赤筋と称される。]
[0200] [486]II型線維は、無酸素的無酸素エネルギー代謝を利用するので、疲労には弱く、そしてそれは、収縮が速いので、短期の且つ短距離の運動に適している。II型線維は、慣用的に、白筋と称される。]
[0201] [488]運動に関する主な後脚筋肉のI型線維およびII型線維の変化を研究するためのミオシンATPアーゼ組織化学的染色の結果から、運動群における酸化的I型線維の比率は、概して、非運動群の場合より高かった。ヒラメ筋では、UG0712被処置運動群のI型線維の比率は、非運動群の場合と比較したところ(p<0.01)、統計的に増加した。UG0712被処置運動群における赤腓腹筋のI型線維の比率は、運動対照群の場合と比較したところ(p<0.05)、統計的に増加した(図45および図46)。] 図45 図46
[0202] [490]更に、運動しながら試験材料を8週間投与された運動群の場合、I型線維は、概して、非運動群の場合と比較したところ、僅かに増加した。筋線維比率は、継続的運動に応答してI型線維を増加させるように変化したということが考えられる。]
[0203] [492]したがって、運動群における酸化的I型線維の比率が非運動群の場合より高い傾向は、継続的運動が、筋肉代謝を支配して、酸化的容量を増加させ且つ筋肉疲労状態を遅らせたということによったと考えられる。]
[0204] [493]このような傾向は、UG0712投与によって更に増加したので、トレッドミルでの運動容量は、その理由のために増加すると考えられた。]
[0205] [495]実施例5.ヒトにおける運動容量改善作用の評価(VO2maxおよびAT測定)および安全性試験
[497][1]方法
[498]単一中心、二重盲検、無作為割付けで且つプラシーボ対照の研究を行った。]
[0206] [499]臨床試験当日前の3ヶ月間に規則的に運動していなかった20歳を超えた健康な人々を、被験者に指定した。全被験者数は、123人であり、臨床試験を終えた被験者数は、82人であった。それら被験者を、UG0712高用量群、UG0712低用量群およびプラシーボ群へ、それぞれ無作為に割付け、そして研究を二重盲検方式で行った。]
[0207] [501]UG0712高用量群には、1日につき全500mgのUG0712を投与した(各250mg用量、1日2回)。UG0712低用量群には、1日につき全100mgのUG0712を投与した(各50mg用量、1日2回)。プラシーボ群には、1日につき全500mgのカルボキシメチルセルロース(CMC)を投与した(各250mg用量、1日2回)。]
[0208] [503]投与期間は、12週間であり、そして被験者は、一定の与えられた運動を行った(1週間に3回、運動の各回に60〜90分間の有酸素運動および抵抗運動)。有酸素運動は、トレッドミルおよびエルゴメーターを70〜80%VO2maxの強さで用いることによって行った。]
[0209] [504]試験材料投与当日と、投与開始日後の第4週、第8週および第12週に、VO2maxおよびATを算定し、そして安全性試験を行った。]
[0210] [506][2]VO2maxの測定
[507]運動容量改善作用を算定するために、VO2maxを測定した。]
[0211] [508]全ての被験者についてのVO2max(最大酸素消費量)分析結果から、高用量群の最後の調査(Visit 5)におけるベースラインへの変化(Change 3)の平均値は、5.11±4.81ml/kg/分、低用量群のそれは、4.20±5.49ml/kg/分、そしてプラシーボ群のそれは、2.34±2.99ml/kg/分であった。二つのUG0712処置群は、プラシーボ群と比較したところ、調査数にしたがって増加した値を統計的に示した(RMANOVA,高用量群においてp=0.0002、低用量群においてp=0.0045)。二つのUG0712処置群におけるベースラインからの Visit 3、4および5の差は、概して、プラシーボ群の場合より高く、特に、高用量群の値は、プラシーボ群の場合とは統計的に異なった(RM ANCOVA,p=0.0292)(表40、図47)。] 図47
[0212] ]
[0213] [512]個体の有酸素容量は、最大限のまたは激しい運動の際に個体の筋肉によって消費されうる酸素の最大容量として定義される。最大有酸素容量を測定するために、VO2max試験を行うことができる。VO2maxは、各々の個体の機能性容量として確認することができるし、しかも血管への肺の酸素送達容量、心血液ポンピング作用および筋肉へポンプ輸送される血液を供給する手順に重要な因子である。]
[0214] [514]それら結果から、最大酸素消費量による有酸素運動容量、すなわち、心肺運動持久性の持久容量であるVO2maxは、高用量のUG0712処置群において、プラシーボ群と比較したところ(RM ANOCOVA,VO2max p=0.0292)、統計的に増加した。]
[0215] [516][3]AT(無酸素閾値)
[517]運動容量改善作用を算定するために、無酸素閾値(AT)を測定した。]
[0216] [518]試験された全ての被験者(ITT群)についてのAT分析結果から、高用量群の最後の調査におけるベースラインへの変化(Change 3)の平均値は、1.63±4.18ml/kg/分、低用量群のそれは、0.19±3.59ml/kg/分、そしてプラシーボ群のそれは、−0.01±4.74ml/kg/分であった。二つのUG0712処置群は、プラシーボ群と比較したところ、調査数にしたがって増加した値を統計的に示した。二つのUG0712処置群におけるベースラインからの Visit 3、4および5の差は、概して、プラシーボ群の場合より高く、特に、高用量群の値は、プラシーボ群の場合とは統計的に異なった(RM ANCOVA,p=0.0378)(表41、図48)。] 図48
[0217] ]
[0218] [522]無酸素閾値は、血液中の乳酸濃度が、運動強度の増加にしたがって増加し始める特定の地点である。ATレベルが高い場合、無酸素的代謝が起こることはなく、有酸素運動を長時間行うことができる。それは、個体が、それ自身の運動容量ペースを保持しながら長時間継続して運動することができるということを意味する。]
[0219] [524]それら結果から、無酸素閾値による有酸素運動容量であるATは、UG0712高用量処置群において、プラシーボ群と比較したところ(AT p=0.0378)、統計的に増加した。]
[0220] [526]VO2maxおよびATは、有酸素運動容量、すなわち、心肺持久容量改善の独立したマーカーである。上の結果から、UG0712高用量処置群におけるVO2maxおよびATの値は、プラシーボ群と比較したところ、統計的に増加したので、正常成人の運動容量および持久容量は、高用量UG712(500mg/日)の投与による有酸素運動容量改善によって改善されうるということを確かめることができる。]
[0221] [528][4]安全性試験
[529](1)方法
[530]無作為に割付けられた117人の被験者全てに、UG0712またはプラシーボを投与したので、それら被験者全ての結果を、安全性試験に用いたが、それら被験者全てについて少なくとも一つの安全性データを示しており、分析しうると考えられる。]
[0222] [532](a)異常応答
[533]意識的/無意識の症状による異常応答は、試験材料投与当日〜第12週(visit 5)に算定した。何らかの異常応答が起こった場合、その症状、発生時間、強度および原因および作用を記録した。異常応答は、調査時に、被験者の自発的報告によってまたは医学的面接検査によって記録した。臨床的に顕著である異常な臨床実験および生命徴候の結果も記録した。]
[0223] [535](b)全身症状発現
[536]生命徴候、すなわち、血圧(mmHg)および脈拍(#/分)は、被験者を少なくとも5分間安定させた後に測定した。症状発現の実験室検査および身体検査は、スクリーニング調査(visit 1)、visit 3、4および5の時点で行い、そして結果を記録した。上の因子の中で、臨床的に顕著な異常症状が起こった場合、このような結果を詳細に記録した。]
実施例

[0224] [538](2)結果
[539]実験室検査、生命徴候および身体検査では、臨床試験の前後に顕著な変化は存在しなかった。異常症状の発生率を比較すると、処置群およびプラシーボ群のそれらは、統計的に差がなかった。したがって、UG0712製剤は、安全に用いることができるということを知ることができる。]
权利要求:

請求項1
運動能力もしくは疲労回復の改善、または酸化反応の予防のための組成物であって、Panax(トチバニンジン属)の種の植物の葉の抽出物、該葉抽出物の処理生成物または双方の混合物を活性成分として含む組成物。
請求項2
前記 Panax種植物葉抽出物、該葉抽出物の処理生成物または双方の混合物が、プロトパナキサトリオール(protopanaxatriol)の3−O−グリコシドおよびプロトパナキサジオール(protopanaxadiol)の3−O−グリコシドを含む、請求項1に記載の組成物。
請求項3
前記 Panax種植物葉抽出物中のプロトパナキサトリオールの3−O−グリコシド:プロトパナキサジオールの3−O−グリコシドの含有比率が、1:0.1〜1である、請求項2に記載の組成物。
請求項4
前記葉抽出物の処理生成物中のプロトパナキサトリオールの3−O−グリコシド:プロトパナキサジオールの3−O−グリコシドの含有比率が、1:0.5〜1.5である、請求項2に記載の組成物。
請求項5
前記 Panax種植物葉抽出物および該葉抽出物の処理生成物の混合物中のプロトパナキサトリオールの3−O−グリコシド:プロトパナキサジオールの3−O−グリコシドの含有比率が、1:0.5〜1.5である、請求項2に記載の組成物。
請求項6
前記 Panax種植物葉抽出物、該葉抽出物の処理生成物および双方の混合物が各々、合計で30wt%またはそれを超える量のジンセノサイド(ginsenosides)を含有する、請求項1に記載の組成物。
請求項7
前記 Panax種植物葉抽出物、該葉抽出物の処理生成物および双方の混合物が各々、合計で40wt%またはそれを超える量のジンセノサイドを含有する、請求項1に記載の組成物。
請求項8
前記 Panax種植物葉抽出物、該葉抽出物の処理生成物または双方の混合物が、Rg3、Rg5およびRk1から成る群より選択される一つまたはそれを超えるジンセノサイドを活性成分として含む、請求項1に記載の組成物。
請求項9
前記 Panax種植物葉抽出物が、合計で1.5wt%を超えるRg3、Rg5およびRk1を含有する、請求項8に記載の組成物。
請求項10
前記処理 Panax種植物葉抽出物、または Panax 種植物葉抽出物および該葉抽出物の処理生成物の混合物が、合計で5wt%を超えるRg3、Rg5およびRk1を含有する、請求項1に記載の組成物。
請求項11
前記処理 Panax種植物葉抽出物、または Panax 種植物葉抽出物および該葉抽出物の処理生成物の混合物が、合計で10wt%を超えるRg3、Rg5およびRk1を含有する、請求項1に記載の組成物。
請求項12
前記 Panax 種植物が、チョウセンニンジン(Panax ginseng)、パナクス・ジャポニクム(Panax japonicum)、アメリカニンジン(Panax quinquefolium)、パナクス・ノトジンセン(Panax notoginseng)、パナクス・トリフォリウム(Panax trifolium)、パナクス・シュードジンセン(Panax pseudoginseng)、パナクス・ベトナメンシス(Panax vietnamensis)、パナクス・エレガティオル(Panax elegatior)、パナクス・ワンギアヌス(Panax wangianus)およびパナクス・ビピンラティフィドゥス(Panax bipinratifidus)から成る群より選択される、請求項1に記載の組成物。
請求項13
混合物中の前記 Panax種植物葉抽出物:該葉抽出物の処理生成物の混合比率が、1:0.1〜5である、請求項1に記載の組成物。
請求項14
混合物中の前記 Panax種植物葉抽出物:該葉抽出物の処理生成物の混合比率が、1:0.1〜3である、請求項1に記載の組成物。
請求項15
VO2maxまたはAT(無酸素閾値)を増強することによって、または走行距離もしくはI型筋肉もしくはクエン酸シンターゼ活性を増加させることによって運動能力を改善する、請求項1に記載の組成物。
請求項16
クレアチン、クレアチンキナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)、ラクテートおよびコルチコステロンから成る群より選択される一つまたはそれを超える疲労マーカーのレベルを減少させることによって疲労回復を改善する、請求項1に記載の組成物。
請求項17
NO(酸化窒素)もしくはSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)酸化を阻害することによって、またはGPx(グルタチオンペルオキシダーゼ)活性を増強することによって酸化反応を予防する、請求項1に記載の組成物。
請求項18
スクアレン、サウルルス・キネンシス(Saururus chinensis)水性抽出物、アカントパナクス・セシリフロルス(Acanthopanax sessiliflorus)水性抽出物、コルディセプスミリタリス(Cordycepsmilitaris)およびペシロミセス・ジャポニカ(Paecilomyces japonica)の水性抽出物、コーラ・ナッツ粉末または抽出物、ビタミン類、無機質、タウリン、クレアチン、ホスファチジルコリン、グルタミン、L−アルギニンおよびL−カルニチンから成る群より選択される一つまたはそれを超える成分を更に含む、請求項1に記載の組成物。
請求項19
Panax種植物葉抽出物が、水、C1−4アルコールまたはその混合物より選択される抽出溶媒での還流・抽出によって得られるものである、請求項1に記載の組成物。
請求項20
処理 Panax種植物葉抽出物が、水、C1−4アルコールまたはその混合物より選択される抽出溶媒で還流・抽出すること;当該還流・抽出物を凍結乾燥させること;当該凍結乾燥抽出物を、それに水および氷酢酸を60〜100℃で撹拌しながら加えることで処理すること;および当該処理抽出物を乾燥させることによって得られるものである、請求項1に記載の組成物。
請求項21
Panax種植物葉抽出物および該葉抽出物の処理生成物の混合物が、次の工程:(a)Panax 種植物葉を、水、C1−4アルコールまたはその混合物より選択される抽出溶媒で還流・抽出後、還流・抽出物を凍結乾燥させて、Panax 種植物葉抽出物粉末を得;(b)該 Panax 種植物葉抽出物粉末を、それに水および氷酢酸を60〜100℃で撹拌しながら加えることで処理し、そして当該処理抽出物を乾燥させて、葉抽出物粉末の処理生成物を得;そして(c)工程(a)より得られた Panax 種植物葉抽出物粉末と、工程(b)より得られた葉抽出物粉末の処理生成物とを混合することによって得られるものである、請求項1に記載の組成物。
請求項22
抽出溶媒が、エタノールである、請求項19〜21のいずれか1項に記載の組成物。
請求項23
運動能力および疲労回復を改善する方法であって、それを必要としている対象に、Panaxの種の植物の葉の抽出物または該葉抽出物の処理生成物または双方の混合物を含んで成る組成物を投与することを含む方法。
請求項24
運動誘発性酸化ストレスを減少させる方法であって、それを必要としている対象に、Panaxの種の植物の葉の抽出物または該葉抽出物の処理生成物または双方の混合物を含んで成る組成物を投与することを含む方法。
請求項25
VO2max、AT(無酸素閾値)を増強する、または走行距離もしくはI型筋肉もしくはクエン酸シンターゼ活性を増加させる方法であって、それを必要としている対象に、Panaxの種の植物の葉の抽出物または該葉抽出物の処理生成物または双方の混合物を含んで成る組成物を投与することを含む方法。
請求項26
クレアチン、クレアチンキナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)、ラクテートおよびコルチコステロンから成る群より選択される一つまたはそれを超える疲労マーカーのレベルを減少させる方法であって、それを必要としている対象に、Panaxの種の植物の葉の抽出物または該葉抽出物の処理生成物または双方の混合物を含んで成る組成物を投与することを含む方法。
請求項27
NO(酸化窒素)またはSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)酸化を阻害する、またはGPx(グルタチオンペルオキシダーゼ)活性を増強する方法であって、それを必要としている対象に、Panaxの種の植物の葉の抽出物または該葉抽出物の処理生成物または双方の混合物を含んで成る組成物を投与することを含む方法。
請求項28
前記 Panax種植物葉抽出物、該葉抽出物の処理生成物または双方の混合物が、プロトパナキサトリオールの3−O−グリコシドおよびプロトパナキサジオールの3−O−グリコシドを含む、請求項23〜27のいずれか1項に記載の方法。
請求項29
前記 Panax種植物葉抽出物中のプロトパナキサトリオールの3−O−グリコシド:プロトパナキサジオールの3−O−グリコシドの比率が、1:0.1〜1である、請求項28に記載の方法。
請求項30
前記葉抽出物の処理生成物中のプロトパナキサトリオールの3−O−グリコシド:プロトパナキサジオールの3−O−グリコシドの比率が、1:0.5〜1.5である、請求項28に記載の方法。
請求項31
前記 Panax種植物葉抽出物および該葉抽出物の処理生成物の混合物中のプロトパナキサトリオールの3−O−グリコシド:プロトパナキサジオールの3−O−グリコシドの比率が、1:0.5〜1.5である、請求項28に記載の方法。
請求項32
前記 Panax種植物葉抽出物、該葉抽出物の処理生成物および双方の混合物が各々、合計で30wt%またはそれを超える量のジンセノサイドを含有する、請求項28に記載の方法。
請求項33
前記 Panax種植物葉抽出物、該葉抽出物の処理生成物および双方の混合物が各々、合計で40wt%またはそれを超える量のジンセノサイドを含有する、請求項28に記載の方法。
請求項34
前記 Panax種植物葉抽出物、該葉抽出物の処理生成物または双方の混合物が、Rg3、Rg5およびRk1から成る群より選択される一つまたはそれを超えるジンセノサイドを含む、請求項23〜27のいずれか1項に記載の方法。
請求項35
Panax種植物葉抽出物が、合計で1.5wt%を超えるRg3、Rg5およびRk1を含有する、請求項34に記載の方法。
請求項36
前記処理 Panax種植物葉抽出物、または Panax 種植物葉抽出物および該葉抽出物の処理生成物の混合物が、合計で10wt%を超えるRg3、Rg5およびRk1を含有する、請求項23〜27のいずれか1項に記載の方法。
請求項37
前記 Panax 植物が、Panax ginseng、Panax japonicum、Panax quinquefolium、Panax notoginseng、Panax trifolium、Panax pseudoginseng、Panax vietnamensis、Panax elegatior、Panax wangianus および Panax bipinratifidus から成る群より選択される、請求項23〜27のいずれか1項に記載の方法。
請求項38
混合物中の前記 Panax種植物葉抽出物:該葉抽出物の処理生成物の混合比率が、1:0.1〜5である、請求項23〜27のいずれか1項に記載の方法。
請求項39
混合物中の前記 Panax種植物葉抽出物:該葉抽出物の処理生成物の混合比率が、1:0.1〜3である、請求項23〜27のいずれか1項に記載の方法。
請求項40
スクアレン、Saururus chinensis水性抽出物、Acanthopanax sessiliflorus 水性抽出物、Cordycepsmilitaris および Paecilomyces japonica の水性抽出物、コーラ・ナッツ粉末または抽出物、ビタミン類、無機質、タウリン、クレアチン、ホスファチジルコリン、グルタミン、L−アルギニンおよびL−カルニチンから成る群より選択される一つまたはそれを超える成分を更に含む、請求項23〜27のいずれか1項に記載の方法。
請求項41
運動能力および疲労回復の改善、または運動誘発性酸化ストレスの減少のための組成物の製造における、Panaxの種の植物の葉の抽出物、該葉抽出物の処理生成物または双方の混合物の使用。
請求項42
VO2max、AT(無酸素閾値)を増強する、または走行距離もしくはI型筋肉もしくはクエン酸シンターゼ活性を増加させるための組成物の製造における、Panaxの種の植物の葉の抽出物、該葉抽出物の処理生成物または双方の混合物の使用。
請求項43
クレアチン、クレアチンキナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)、ラクテートおよびコルチコステロンから成る群より選択される一つまたはそれを超える疲労マーカーのレベルを減少させるための組成物の製造における、Panaxの種の植物の葉の抽出物、該葉抽出物の処理生成物または双方の混合物の使用。
請求項44
NO(酸化窒素)またはSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)酸化を阻害する、またはGPx(グルタチオンペルオキシダーゼ)活性を増強するための組成物の製造における、Panaxの種の植物の葉の抽出物、該葉抽出物の処理生成物または双方の混合物の使用。
請求項45
運動誘発性疲労または運動誘発性酸化ストレスの処置における、Panaxの種の植物の葉の抽出物、該葉抽出物の処理生成物または双方の混合物の使用。
請求項46
クレアチン、クレアチンキナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)、ラクテートおよびコルチコステロンから成る群より選択される一つまたはそれを超える疲労マーカーのレベルを減少させることによる、運動誘発性疲労の処置における、Panaxの種の植物の葉の抽出物、該葉抽出物の処理生成物または双方の混合物の使用。
請求項47
NO(酸化窒素)またはSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)酸化を阻害することによる、またはGPx(グルタチオンペルオキシダーゼ)活性を増強することによる、運動誘発性酸化ストレスの処置における、Panaxの種の植物の葉の抽出物、該葉抽出物の処理生成物または双方の混合物の使用。
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